誰かのせいで・・の意味するもの

被害者意識について

 

昨日は九紫についての講座でした。

だれかのせいで、とか、あの出会いがなかったら

あの人がこれをしてくれなかったから

という想いってみんなどこかにありますよね。

 

 

そういう私も、親にはじまって、うまくいかなかった人生の分岐点での

人との関係でそういう風に思ったことがなんどもあります。

これを別名被害者意識ともいうのだそうです。

 

だれかに何かをされる、私は受け身で被害者である

という考え方のこと。

 

 

被害者意識は「私は悪くない、あの人が悪い」という意識です。

感情的な高ぶり、ある種の攻撃性。

この被害者意識は実は気学的にもあまり使いたくはない意識です。

でもしんどいときに出てしまいます。それはしかたがないかもしれません。

何かがなくなったら、「誰がどこかに置いた?」と私もつい思ってしまう事があります。

 

ただ、もし、そういう気持ちが他と比べて頻繁に起き過ぎるという場合、たとえば

誰かにだまされたとか裏切られたということが多すぎる場合、

注意が必要です。

 

 

別の第三者からみたら、相手は裏切ってないようにみえる場合もあります。

ある場面で、仮に、自分がある人を信じて何か(お仕事だったり立場だったりします)を任せたのに

たまたまその人が結果的には失敗し信頼を損なったというとき。

こちらの思う期待と違ったということで

がっかりしたかもしれません。相手が提供するつもりでいたことと、

こちらが受け取れると思っていた期待がずれていた。

 

 

ではこの場合

・今回どういう風にこちらが働きかければよかったのか

こちらの伝え方のどこが足りなかったのかを顧み、自分の内面にフォーカスして

自分の行動に原因をみて

反省材料にして

とらえる(あくまで主体は自分自身)ひともいます。

一方で

・うまくやってくれると信じたのにできなくて相手を責め、こちらの顔に泥を塗ったととらえる(主体は相手)ひともいます。

 

いろんな考え方があります。

 

 

なぜこんな違いが生まれるのでしょうか。

おそらくその原因のひとつとして、人は価値観が皆違うということがあります。

これはしてくれて当然と木星の星が思うことは、金星や土星の星の人は思いません。

それは気学を学ぶと何度もでてきますが

自分の大切にしていることと他の人が大切にしていることは

ほとんどずれていて普通なんですね。

その個性の違いが、お互いの欠点を補い合い

何かをやり遂げるときの力になるから。

 

でもずれているのだから会話で相手に自分の価値観をわかってもらうのが本来は一番いい。

ただそれがめんどくさかったりします。そういう言葉の使い方や、自分の想いを相手に届けるために

最大吉方(自分と相手をつなぐ架け橋の考え方)を使い、知恵を使いなさいと気学は教えています。

 

そして言わなくてもわかってくれて当たり前という意識、

これは一白水星的な意識です。

 

母が一白でしたので昔「言わなくてもわかるはずでしょ」「ふつうはわかって当然」

といわれ、よく傷ついたものでした。その言葉から自分自身

人の顔色をみて、自分の意思をなかなか表せなくて悩む事が多くなったのかもしれないと思っています。

 

一白水星はやさしさの星です。そのエネルギーは人を癒やしますが、

そこばかりが強すぎ偏りが生まれてくると、察するやさしさが報われないときに、

怒りや裏切られたという想いに変わってしまう。

 

 

ですが、言わないことは相手にはほとんど伝わらないのです。

自分のしてほしいことと相手のしてほしいことは違うのだから。

 

 

戦国時代のドラマなどで、いろいろと参謀的な人が裏で主君のために手を回して動き回って

よくこの 察するという力やその心配り、が逆効果になっている

場面に出くわすことがあります

 

・・・(トップの人物と裏方の人物の思考のずれみたいな感じですね、このあたりは

少しだけ歴史が好きな私には気学的に検証すると

とても面白い分野ですが、そこはまたの機会に書いてみようかと思います)

 

 

そして「私はいつもだまされたり裏切られる気がする」と意識していて ちなみに裏=一白水星=心

 

察してもらえなかった事で際限なく心の探り合いが続き疲れてしまう・・・

察するという行為はそれが得意な星にはかんたんなことかもしれないですが。。。

 

 

私の場合の例のように身近な家族の影響で、

一白水星に近い星か水星の価値観が強くなり、それを求めすぎてしまい

 

察してもらいたい→察してもらえない→落ち込む

という心の動きが続き

 

一白のよい部分ではないエネルギーを使いすぎていると、それを補おうと宇宙がさらに

一白的なできごと・・・「裏切られるように見える現象(=実は違って、捉え方の脳の癖みたいな感じかもしれません)」を用意してくる、気学ではそう考えます。

(漢方は気学がルーツなので、足りないエネルギーは別の現象=病気やアクシデントでメッセージのように届けられる)

 

 

心理学的にも

それが潜在意識に深く入り込んで定着してしまうと、

潜在意識はそれを実現しようとします。

 

顕在意識(表層の自分のわかる意識)でいくらいやがっていても

それを欲しているのと同じだからです。

 

 

思考は現実化する ということばがあります。

本人が気づかないような気持ちでも根深いものは願いとして

叶えられるといったほうがいいのでしょうか。

 

これまで 何らかの嫌な記憶、親や大切な人や自分自身に起きた困った事

を、誰かのせいとずっと許せないで恨む気持ちでとらえているなら、

それが自分のためになるのか

内観してみたいのです。

 

 

今もそのときの悔しさを忘れないでいることは、死の恐怖から逃げるための人間としての

本能=命を守る あたりまえの思考ではあるけれど、

思考が過去に向いている限り、成長はあり得ないから。

 

 

過去=土の星や金の星

未来への希望=三碧木星

このふたつはともに 金剋木 木剋土

とお互いを弱め剋する関係です。

 

 

その想いを手放さない限り、発展も希望もみえてくることはない、

気学はそう教えてくれているのです。

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