愛の形
前回、母親として娘や息子との関係に悩んでいる方へというお話の中で
五黄土星についてお話をしました。
二黒土星も五黄土星も
どちらも愛の星です。
ではなぜ五黄土星は毒という意味になるのでしょうか?
実は土星には「欲」という意味が共通であるからです。
相手を想う気持ちが深くなって、
相手を変えたい、相手に良くなって欲しい、そういう愛がありすぎると、
まわりを変えたいという欲が出てきます。
でも自分は何も間違ってないから変わらない
そこには自分自身の動きがない。
自分はもう知ってるから
自分はもうわかってるから‥
八白土星の娘が昔行った行動が、
五黄を月命(生まれた誕生月の九星)で持つわたしに
その意味を実際の行動で教えてくれたことがあります。
我が家では、居間の引き出しのある段に領収書が入れていて、それを整理せずに
しばらく溜め込む習慣がありました。
それが気になった娘。
ちょうどその当時長い間仕事がなくなっていたため
なにかあなたにできることをしてみたら?と彼女に提案してから
家の改造計画を立てていたんですね。彼女。
それでその引き出しを整理していると、
パパがどうやら気になる様子。
チラチラ彼女のしていることをみて、やり方を気にしているのかな?
と彼女なりに気になりだしたわけです。
おそらくパパはそこのことを忘れていたんだけど
誰がか触りだすと自分が自分なりに把握したいタイプなのかな?
そこで娘はどうしたか?
それから
しばらく引き出しを触る様子がありませんでした。
「あ、やめたんだ」
わたしはそう思い込んでいました。
で、ある日、たまたまそこを開けることがあって引き出しの中を見たら、
さらにノートに細かく貼られ分類され綺麗に並べられ書類の整理が進んでいました!
さらにノートに細かく貼られ分類され綺麗に並べられ書類の整理が進んでいました!
ビックリでした。
(てかわたしがやればいいと思われますよねーー。
わたしはかなり大雑把な性格なんでそんなことできません😅)
わたしはかなり大雑把な性格なんでそんなことできません😅)
で、娘に
「これ、どうしたん?」と聞くと
「片付けた」との答が。
「昼間にやるとパパがじーっとこっちをみていて
なんだかかわいそうだから
真夜中みんなが寝てる時にやった」
私「‥‥!」「わざわざ夜中にそんなことまでするの??!」
またある時は、
ものが増えちゃうことを悩んでいた娘
ものを大切にするのはいいんだけどなあ‥と呟き
でもそれを言ったら
ものを大切にしているパパを傷つけちゃう‥
どうしたらパパがものを捨ててくれるだろうと
つぶやいていました。
で、
考え出した方法が
「居間をパパ好みのインテリアに変えよう計画」
そこに、「庭を綺麗にする計画」
も入りました。
そこから、不要なタンスにペンキをぬって、
花壇に使うなど、彼女のリサイクル大作戦が始まるのですが。。
(このあたりは過去のアメブロに詳しく書いてあります。)
彼女曰く、
「ちゃんときれいにしたら?捨てたら?
というより、
関係ないところだけど気になるところをわたしが綺麗にしてあげたら
いつか、それをみて
『きれいになるっていいなあ、
ぼくも何か捨てようかな』って
思ってくれたらいいな♡♡」
まさに彼女の九星 八白土星が担当する、家のために生活のために何をしようという欲と
相手がこう変わるには自分は相手にどう触れたらいいんだろう、と創意工夫する心。
五黄土星を月命で持つ昔のわたしとの大きな違いに気付かされました。
わたしは、以前、気学を学ぶ前までは
相手がどう考えてもおかしいと思ったら
それを直接言っていました。
こうした方がいいでしよ
こっちの方がいいって
こっちのやり方があってる
もちろん愛があっていってるんですが、
彼女と決定的に違うところは
「これはこうしたらいいんじゃないの?」
わたしは何もせず言うだけ。
もっと言うと、
あることをどう考えても正しいことだと捉えたら、
それを教える
そして
相手がやるように言う
て、相手が失敗したら
「ほらやっぱり。だから言ったでしょ」
「わたしの言う通りしたらよかったのに」
「だからあなたはダメなのよ」
「私の言う通りにしたらよかったのに」
と言う💦
これ昔やりまくってました。
こんなこと言われて相手がどう思うでしょうか?
反省して感謝する?
わたしが悪かったです、と言う?
ないですよね。
「もういいよ、
やってみたけど間違ってたんやん。
あーあ自分ってダメだなあ」「どうせまた次やってもダメかも」って心の中でつぶやくだけ。
これこそが、愛ある五黄殺。
愛という名のもとに
相手を変えようと、正しい方に行くように
動かそうと
正しいことを先に言う。
ある種の命令。
これがもっとひどくなると
「なんでそんなふうに変わったの?!」
「わたし聞いてない!」
まわりが何かを変えたときに
自分はそれを認めない、
変化に対応できない。
これも五黄殺。
みんな根底には相手を想う優しい愛情があることは同じですが、
決定的に何かが違いますよね。
この愛の力
まわりを思い通りにしたいという思いがあると
五黄土星の凶。
そして相手に酷い言葉を言って
才能を潰してしまいます。
いくら頑張っても、
いつも「ほらみたことか」
「あなたは私のいうことを聞いていればいいのよ」
「だからさっき教えたでしょ」
「だからあなたはダメなのよ」
といわれ
なんども間違いを責められた相手は
「どうせやったって無駄」
「僕には(私には)できない」
「いつもお母さんが正しいからお母さんのいうことを聞いていればいいや」
ひどくなると
だんだんやる気も失い、したいこともなくなり
心の中が壊滅していく
これこそが五黄殺の真の結果
あきらめと不貞腐れに支配されるようになります。
でも育てている側はそんなつもりはないんです。
こうした方がいいと教えてあげただけ。
そしていずれ教えた側もなぜか心が腐り壊れていく。。。
大昔、恐竜が滅んだ理由を知っていますか?
強くて優れた生き物ほど、早く滅亡したから。
進化論はそれを教えてくれています。
どうしたらいいかわからないけど、弱いけど、
まわりの恐竜に合わせ、
なんとか創意工夫したものだけが生き延びた時代です。
相手を変えようとする人は早く滅ぶ、
それを教えてくれています。
それこそが五黄土星の凶。
それを乗り越えた五黄はどうなるのでしょうか?
単なる凶方位ではなくなります。
そんな五黄はあらゆるものの真ん中に座り
まわりを生まれ変わらせる力を持つ最強の星となるのです。
このあたりはまた次回に。
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